M2Pエクソソーム
(M2P-Exosome️)とは

当施設では独自のエクソソーム「M2P-Exosome」を開発し、その普及と啓発に努めています。

アンチエイジング(抗炎症)に特化

老化の本丸は炎症です。M2P-Exosomeは、炎症性マクロファージ(M1)を抗炎症性(M2)に変化させる働き(polarization:分極化)を後押しします。実際、分化前のマクロファージにM2P-ExosomeTMを添加したところ、炎症性サイトカイン(IL-1β)の減少とともに、抗炎症性サイトカイン(IL-10)の増加が認められました。

サイトカインの変化

純度は99%以上

エクソソームを生成するために当施設で使用する培地には、エクソソームに類似するタンパク質が使用されていません。また、乳酸やグルタミン酸など、培養過程で生じる不純物も精緻に排除されます。このため、人体に好ましくない成分が混在するリスクはほとんどありません。

培養上清液→培地由来物質→代謝物質・老廃物質→エクソソーム

グルタミン酸(培地中の栄養分)/乳酸(代表的な老廃物)/エクソソーム(CD9/CD63陽性)、精製前・精製後の比較

厳選したエリート幹細胞から抽出

老化した幹細胞から抽出したエクソソームは、老化(炎症)を促進するM1マクロファージを強めてしまう可能性があります。このため、アンチエイジングのためにエクソソームを投与するなら、若くて活発な幹細胞から抽出したエクソソームを厳選し、これを投与することが重要です。
その点、M2P-Exosomeの抽出には、脂肪由来幹細胞の約5,000個に1つの割合でしか存在しない、若くて健康的、かつ活性度の高いエリート幹細胞のみを使用しています。

培養速度の比較(通常の幹細胞 vs エリート幹細胞)

  • 幹細胞の活性度は培養速度が一つの目安になります。
  • その点、当施設がエクソソームの抽出に使用するエリート幹細胞の培養速度は通常の幹細胞に比べて2倍以上速く、細胞自体サイズも小さいです。加えて、βガラクトシダーゼという老化物質が少ないこともわかっています。
  • これらは全て、若くて健康的な幹細胞の特徴に他なりません。

培養期間ごとの細胞数の変化

M2Pエクソソーム
(M2P-Exosome)の品質特性

エクソソームの治療効果を最大限に引き出すため、以下の基準を設けてその品質維持に努めています。

幹細胞のドナーは
若い日本人
エクソソームの元となる脂肪由来幹細胞の提供者は、若年の健康な日本人に限定しています(主たる感染症に未感染)。
幹細胞のドナーは若い日本人
活性度の高い
幹細胞を厳選
採取した幹細胞から、さらに若くて健康な幹細胞(サイズが小さく培養速度が速い幹細胞)だけを厳選しています。
活性度の高い幹細胞を厳選
厳格な規格を設定
エクソソームの表面抗体の有無、粒子のサイズと数に厳格な基準を設け、クリアしたものだけを製品化しています。また、品質チェックを何重にも行い、規格に合致するもののみを抽出しています。
厳格な規格を設定
ロット単位で
ナンバリング管理
エクソソームは、類似品が多く出回っています。そこで、当施設のオリジナル品であることを証明するため、納品物はロット単位でナンバリングし、品質管理に努めています。
ロット単位でナンバリング管理
セルソース株式会社が
バックアップ
当施設で最終加工される「M2P-Exosome」は、バイオベンチャーであるセルソース株式会社(東証上場企業)の技術支援のもと、細胞加工に準じた管理基準で精製されています。
セルソース株式会社がバックアップ

他の類似品との比較

エクソソーム製品の優劣を見定めるのは非常に困難です。
当施設では、品質を見分ける一つの方法として、製品に含まれる粒子の総数でなく、
エクソソームに限った粒子の数、すなわち「純度」を確認することをお勧めします。
幹細胞エクソソーム以外の粒子は、有害な可能性もあるということをぜひご留意ください。

A社 B社 AZACLI LAB
粒子濃度
(個/ml)
1×1010以上 9×109 5×109以上
液 量 3mL 1mL 1mL
粒子の絶対数 3×1010 9×109 5×109
エクソソーム
表面マーカー
検出できず 検出可能 検出可能
CD9/CD63
陽性
エクソソーム
3.97pg/mL 34.9pg/mL
総蛋白濃度 検出できず 56ug/mL 30ug/mL
細胞ドナー
について
不 明 不 明 主たる感染症に
未感染

※他社のエクソソームは、粒子の総数はピュア・エクソソーム®︎を上回りますが、エクソソーム特有の表面マーカー(CD9/CD63)自体は少ない、もしくは存在しません。
このことから、他社品にはエクソソーム以外の粒子が多く含まれる可能性が高いと考えられます。

M2Pエクソソーム
(M2P-Exosome)の加工工程

  1. 幹細胞培養

    若く健康なドナーから採取した脂肪由来幹細胞を培養します。その際使用するのは、当ラボ独自開発の専用培地。これによって、不純物の混入を回避します。

  2. エクソソーム抽出

    M2P-Exosome️™︎の規格は、表面に存在する抗体の種類、大きさなどに基づいて厳格に定義されており、これに合致するもののみを抽出しています。

  3. 品質チェック

    不純物のチェックはもちろん、含有するエクソソーム粒子の数、さらには粒子の濃度も厳格に測定し、基準をクリアしたものだけを出荷します。

  4. 出荷

    M2P-Exosome️™︎はご契約いただいたクリニック様にのみ出荷いたします。最短で、ご注文からおよそ1〜1.5カ月でお届け可能です。

「M2P-Exosome」で
再生医療・若返り治療をもっと身近に。

AZACLI EXOSOME LAB 研究所長/医師・医学博士金島 秀人

幹細胞が組織の再生や老化の抑止に大きな役割を果たしていることは、今や広く知られています。ただ、その抽出や培養には多くのコストがかかり、継続的に治療を受けることは容易ではありませんでした。一方、若返り治療というのは、習慣的に続けることでより確かな効果が得られるもの。ですから、この「習慣化」をいかに低コストで実現するかが長年の課題だったわけです。それを可能にしたのが、幹細胞エクソソームです。

幹細胞エクソソームは、幹細胞と同様、非常に効果的なエイジング治療薬であり、老化の進行や、細胞の老化によって引き起こされる慢性疾患のリスクを低減させる効果が期待できます。ただ最近では、エクソソームなら何でも良いというわけではないこともわかってきました。アンチエイジングを狙うのなら、それに見合った特性を持つエクソソームを厳選して治療に用いる必要があると、私たちは考えています。そのような思いで研究を続け、結実したのが「M2P-Exosome」です。
このエクソソームが多くの方々のお役に立ち、新時代のアンチエイジング治療を牽引していくことを願っています。

金島 秀人

金島秀人 略歴

金島 秀人

1983年、名古屋大学医学系大学院(病理学、免疫学専攻)修了。1986年より米国スタンフォード大学医学部に留学。その研究成果をもとに1988年、指導教授らとバイオベンチャー企業「システミックス社」をシリコンバレーに創設。1999年からバイオテクノロジー分野のコンサルタントとして独立し、日米両国のベンチャー企業支援、大手事業会社のアドバイザーに従事。日本のバイオ・ヘルスケア事業の推進を目指してきた。2016年より活動拠点を東京に移し、セルソース株式会社に参加。2022年よりAZACLI EXOSOME LAB の所長に就任。